2012年10月29日月曜日

里山と山里


2012/9/17 (月)

里山と山里

最近、新聞や雑誌に「里山」という表現を多く見るようになった。私は、久万高原町という、「限界集落」の多い小さな町に住む者だが、小さいながらも、地域資源を発掘し、保全し磨き活用し、その資源に物語性を吹き込んで、お宝に仕立てたいと思っている。山、川・滝・渕、そして山里を考えていて、実際に存在する好ましい山里をリストアップしてみた。表題に「山里」と入れようとして、「里山」ともいうなあと気が付いたのである。一体どっちがいいのか。手元にある国語辞典を引いてみると、「里山」は見出し語に出てこない。講談社の「類語大辞典」には、「人里」「村里」とともに「山里」があり、それには、「やまかいの里」とある。私のような古い人間には、「山里」は山間部にある里であり、それは小さな集落である。上にある「山」は飾りであり、下にある「里」が本体であると信ずるのである。「里山」といったら、小さな集落にある山を指しており、「山」を表現した言葉であるというべきだろう。私の関心は、懐かしく美しい「里」にあり、タイトルは「山里」で押し通したいと思う。山は、石鎚をはじめとした名山がたくさんあり、「山」のタイトに入るのは目白押しだ。
 ここまで考えてきて、「里山」と表現する人は、「里にある山」の意で使っておられるのか、「山里」と同義で使っておられるのか、新しいニュアンスをもった最近の造語として登場したものをそのままとりこんでおられるのか、さらに疑問は広がってくる。年寄りの小理屈といわれそうなので、もうやめることにする
作成者 tsurarenaisakana1 : 2012/9/18 (火) 18:17 [ コメント : 0]

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