五代ノ分かれ付近から五代ケ森を望む |
石鎚山系で、東の面河渓鉄砲石川と西の坂瀬川に挟まれた雄山に五代ケ森(ごだいがもり)というのがある。三角点は1706.7mだが頂上は1713mある。五代ヶ森は威風堂々と
した形を誇るピークで
あり、そこへたどる自然林の圧倒的景観、笹藪の長さ、頂上近くのアケボノツツジの色香、頂上近辺で見られる石鎚・二の森・堂ケ森・岩黒山・筒上山、さらにその奥には、瓶ケ森・伊予富士といった四国の雄山が展望できる。これほどにいい山なのに、ヤマケイの『四国百名山』には載っていない。想像するに、あまりのアクセスの悪さが、登山家に敬遠されてのことだろうと思う。まず地元の者から始めて次第に多くの人が登るようになって、登山道が確立するようにと、昨年、久万高原遊山会は、森林管理署の許可を得、旧登山道(縦走路)の修復(笹刈り作業)を行った。このことがいくらか伝わり、若干登山客が増えたようである。
石鎚・瓶ケ森遠望 |
五代ケ森は、「五葉ヶ森」(ごようがもり)と呼ばれていたとのことだが、いつの間にか「五代ヶ森」(ごよがもり)になり、「五代ケ森」(ごだいがもり)になったのだという。一説には、ヤマケイの本で「ごだいがもり」と紹介されてこの呼び名が一般的になったとのことだが、筆者が直接聞いた愛媛大学山岳会関係者の話では、愛大山岳会の有力な指導者が、「五葉」(ごよう)では響きが弱い、山容からしても「五代」(ごだい)がいいと主張されていたらしいとのことであった。また、筆者が手に入れた森林管理署の地図には、「五万ケ森」(五代ケ森)とある。ちなみに、この地図には、現在の「鞍瀬ノ頭」が「一ノ森」になっており、「二ノ森」はそのまま、現在の「面河山」の稜線の頂上が「三ノ森」となっている。また、現在の「二ノ森」の位置に「面河山」(二ノ森)と記入されているものもある。
11月4日、久万高原遊山会は、11月例会として、五代ケ森に登る。はじめての計画だが、しっかり堪能してもらい、四国百名山に入ってないのがおかしいことを実感し、各方面に発信して戴きたいものである。
元々の山名の由来となったか五葉松 |
ブナの巨樹 |
五代ケ森の白骨樹 |
ブナの大樹間から筒上山を望む |
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