2017年12月8日金曜日

2014.04.15 神山征二郎監督のメッセージを今こそ
                                           (「愛媛退教ニュース」 )


    1884(M17)年明治政府を震え上がらせる「秩父事件」を映画「草の乱」で描いた神山征二郎監督が、2001年12月9日付「朝日新聞」に「ひるまず声上げ続けて」を投稿している。 「いまアフガニスタンは長年の戦争で疲弊の極みなのに爆撃を受けている。この精神構造は美しくない。富める者を正義とし富まざる者を不正義とする考えに陥ってはならない」「自衛隊派遣にしても、米国の強大な軍事力に屈し、勝ち組に残ろうという浅ましい精神が垣間見える。貧しき、弱き者へ心が及ばない政治が悲しい。国民の政治風土も同じだ。」  政治家の世界だけでなく国民の政治風土にまで言及されている慧眼に敬服する。安倍首相の集団的自衛権の合憲解釈に「私が責任を持っている」は国権の最高機関「国会」と国民主権を無視した野暮な話だし、「戦争をしない」という憲法を「戦争はできる」という解釈、日本を攻撃しない国にも「戦争はできる」とは無茶な話だ。こんなことが起こっているのに、国会審議が止まらない、閣僚辞任がない、それは国民が怒らないからだろう。声を上げる国民になろう。  神山監督は「一人ひとりが平和を求める声を止めないことだ。家族や職場や友だちと、声を上げ続ける。誰でもできる努力だ。」「無関心にならず、絶望せず、ひるんではいけない」と投稿を結んでいる。13年後の今も同じだ。

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