2017年12月8日金曜日

2012.10.24 全退教四国ブロック報告
                    第20回全退教四国ブロック交流集会



  住民主役の地域づくりー久万高原町                
1 久万高原町
     面積 584㎢ 人口 9800人 高齢化率 42.97(県下1位) 産業 農林業が主
2 退教協中予支部久万高原分会
  ⑴  会員 6人 うち5人は久万高原9条の会会員
  ⑵  活動 
    ① 久万楽しい授業の会
       戦後愛媛教育史学習会     7回
       近現代史の中の道徳教育   7回
    ② 久万高原自然教室
    ③ 子育て読書会
 3 久万高原9条の会
  ◎ 綱領的な指針
    1 私たちの歩き方     (2008/05/29例会で採択)
      私たちは、憲法 9 条を守り活かすという一点で手をつなぎます。
      私たちは、命とくらしを「憲法で守る」主人公になります。
      私たちは、個人として自立し、民主主義や人権を根づかせます。
      私たちは、学び、続け、大きなものに負けない力をつけます。
      私たちは、自分に出来ることをする「ハチドリ精神」で進歩に貢献します。
     2 活動のスタイル
      ① 例会(学習会)が基本。月1回は開く。3人以上で会は成立。
      ② 全員の会合にする=役員会はほとんどしない。
      ③ 各自のネットワークを最大限に生かす。働きかける相手を選別しない。
      ④ 月刊紙「Peace9久万高原」の発行(毎月9日発行)
      ⑤ 会計は、入会金とカンパでまかなう。
       ⑥ 他団体との連携を積極的に進める。
     3  久万高原9条の会の連携団体
     ⑴ 494・33元気塾
      ⑵ 久万郷を映像に遺す会
      ⑶ 持続可能な社会を創る会
      ⑷ 久万高原元気バザール
      ⑸ 久万高原遊山会
      ⑹ 面河渓を愛する会
      ⑺ 中津地区里づくり事業
      ⑻ 畑野川「花夢の里」づくり事業
      ⑼ 久万高原林研グループ
     4  会員の構成   (80人中)
         Iターン    15人
         Uターン    12人
         Jターン     2人
         Qターン     2人
     5 町づくりのコンセプト(基本的な考え方・原理・原則)
      ⑴一人ひとりの自由が保障され、誰もが人間として生きる価値を認め合う町でありたい。
     ⑵まっとうな生業が成り立ち、その持続可能性が確かである町でありたい。
      ⑶祖先から受け継いだ自然・田畑・山林・文化・生活文化が豊かに息づいている町ありたい。
      ⑷子どもも男も女も老人もみんなが、輝いて生きている町でありたい。
       * 他人に負い目を持ったり、何かに気兼ねをして生きたり、差別に耐えていたりせず、自らの
          人生を権利主体として生きている人ばかりの町でありたい。
      ⑸食住をはじめとした生活資材・エネルギーの地産地消を土台にして、まっとうな ものづくりが              
     定着し、地産外消に進む町でありたい。
     ⑹住民が主役で地域づくりを していく町でありたい。
      ⑺全ての地域に目の行き届く行政が行われている町でありたい。
      ⑻若者定住の促進と子どもの教育条件の整備を図り、多世代の安定存続が可能な町でありたい。(Uターンしたい自分の子どもたちが帰ってきて暮らせる町でありたい)
     6 産廃処分場設置を止める会
         (ピースナイン62号1面 64号2面 65号2面)
         (ピースナイン64号1面 65号1面 66号1面)
     7 町長選挙
         (ピースナイン64号1面 65号1面 66号1面)
     8  まとめにかえて
  生活者としての住民の力、科学的知見が決め手
    今回、産廃処分場設置の問題でも、町長選挙に対しても、議論はしても会としての行動規制はせず、個人の意志で動くことにしたが、大方の会員は活動的であった。産廃問題では、地元東明神で危機意識が強く、すぐ反対する会が結成され、それは自治会長会、JA生産部会、水利組合、漁協等々が反対署名を集めるようになり、燎原の火の如く広がり、5000を越える署名となり、決起大会、止める会の正式発足へとつながっていった。この問題では、日常の学習と行動のつながりが大きな力となった。特に、専門家の講演に学んだ科学的知見が決定的な威力を発揮した。
   諦めない無名の人の行動が山を動かす
   町長選では、現町長の無投票再選に現実味があったが、1カ月前に女性の立候補表明があり、圧倒的な地盤固めを終えていた対立候補に切り込む構図となった。選挙戦を戦ったことのない無名のおばさんやおじさんが「蟻の思いも天に届く」がごとき活動で、当選には至らなかったが、663票差まで追い込んだ。その後の例会その他では、「山が動いた」 と表現されることが多い。相手の地盤にも臆することなく、出向き、語り(対話し)、隠れた票の掘り起こしをしていった。不確かで、選挙目当ての意図的情報しか与えらていない人も、きちんと話したら分かってもらえるという確信を持ったことは大きい。活動した方々はお任せ民主主義ではない住民主役の地域づくりに一歩進んだことを実感したはずである。

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